きつい営業ノルマが嫌な人には、マンション管理会社で働くことをおすすめします

管理会社

朝礼で売り上げを絶叫してますか?

テレアポで罵声ガチャ切りされていますか?

「今日は何件やるんだよ? あ?」って詰められていますか?

営業職の全てがブラックなわけではありませんが、きつい売上ノルマに苦労している営業マンは多いですよね。

自分は営業職に向いていないと感じながらも、つらい思いをしながら仕事を続けている人もいるでしょう。

売上ノルマに追われて毎日胃が痛くなるのはもう嫌だ!
という人は「分譲マンション管理会社のフロント職」に転職してみてはいかがでしょうか。

また営業職が未経験の場合であっても、目指せる仕事ですよ。

  • 営業職で働いていて、ノルマ達成がつらすぎるから転職したい
  • 専門知識がないから、営業職にしか転職できそうにない
  • これから営業職につくのは不安だが、資格を取る勉強はできる

上記のような人にマンション管理会社の仕事について紹介しますので、参考にしてみてください。

マンション管理業とはどんな仕事なのか

マンション管理業はサービス業です。

分譲マンションの住戸を購入した人たちは、お金を出し合って共同でマンションの共用部分を管理する必要があります。

自分たちで管理しても構わないのですが、とても手間がかかるものです。
この管理業務を引き受けるのがマンション管理業者なのです。

「なんだ、管理人のことか。」と思うかもしれませんが、管理人はここで紹介している「フロント職(フロントマン、もしくはフロントと呼びます)」とは職種が違います。

管理運営についての方針を提案し、サポートするのがフロントの仕事です。

仕事の内容の詳細は別記事で説明します。

管理会社フロントの営業ノルマとは何か

フロントは広い意味では営業職とも言えます。

ノルマと表現はしないかもしれませんが、もちろん営業目標はあります。

 ・1年契約の管理委託を継続更新してもらう
 ・修繕工事の売り上げ

管理会社にとって一番重要なことは、管理を継続して受託することです。

管理物件を減らさないよう、お客さんとお付き合いができることがフロントに求められます。

修繕工事を受注して売り上げ予算を達成することも大切ですが、未達であっても一般的な営業会社のような詰められ方はしません。

※ 管理委託費を低額に設定する代わりに、修繕工事の売り上げで回収するスタンスの管理会社の場合は、工事売上も若干重要視する傾向にはあるでしょう。

フロントは営業職より楽なのか

フロントが営業職より楽な仕事とは言い切れません。
同じお客さんと、ずっと付き合っていかなければなりませんから。

営業だって同じお客さんと付き合うだろう、って思いますよね?

付き合い方の質が違うのです。
もちろんどちらが良い悪いの話ではありません。

「マンションで暮らす人たちが快適に過ごすためのサービスを提供し続けること」が管理会社の売る商品です。

住まいの環境に不満なく過ごせるのは幸せなことですが、ストレスなく生活できる人などそうそういるものではありません。

共同生活をおくる人たちの生活基盤に不備がないように寄り添い続ける仕事です。

営業職と比べてフロントは楽だと言う人が多い一方で、性に合わず営業職よりきついと言う人もいるのです。

フロントに求められる人材とは

お客さんと継続して取引をしてもらえる、フロントとして求められるのはこんな人です。

1. コミュニケーション能力がある

お客さんと話すことに苦手意識がなくコミュニケーション能力があるならば、人柄を買ってもらうこともできます。
ある程度の営業経験者なら問題ないはず。

2. 仕事が丁寧

提案資料・報告書の作成などの事務作業が多いです。
正確な資料を用意して的確な提案をすることで信頼関係を築いていくことができます。

いずれは両方とも備えることで優秀なフロントを目指したいですが、1と2の両方が必須なわけではありません。
どちらかができれば、慣れで十分にカバーできます。

フロントにも色々な人がいます。

いかにも営業マンらしい、コミュニケーション能力に優れた人もいれば、私のようにあまり話が得意ではない人もいます。

フロント職の求人について

転職サイトに掲載される求人では、「フロント」とは記載されていないことも多いと思います。

「ビル・マンション建物管理」のような名称で分類されていれば探しやすいのでしょうが、営業職で検索するのか、不動産業で検索するのかわかりにくいですね。

募集要項を見ると、こんな感じで記載されているでしょう。

【 応募条件、歓迎するスキル 】
 実務経験
 管理業務主任者の資格

実務経験を積みたいのに業界未経験なために採用されない、というのはどの業界でもありがちな話です。

しかし実務経験がなければ採用されないかというと、そんなことはありません。

マンション管理業界も人手不足です。

大企業の場合は、実務経験者か管理業務主任者資格もちの若い人でないと採用されるのは難しいですが、中小企業であれば未経験でも採用されます。

大企業がホワイトだとは限らないが、できるだけ企業規模は大きい方がよいです。

未経験で中小企業に潜り込み、経験を積んでから大企業を目指すのも手でしょう。

私は30代のころに業界未経験のうえに管理業務主任者資格なしで管理会社に入社し、10年以上勤務しています。
前職までに営業職でテレアポも飛び込みも経験しましたが、ロクに勤まりませんでした。
恥ずかしながら、当時はマンション管理がなんなのかもよくわからずに応募したものです。

40代・50代の未経験者も採用されていますし、入社後に管理業務主任者資格をとればよいという会社もありますので、積極的に応募してみるとよいでしょう。

もちろん、志望動機は考えなければなりません。
ノルマが嫌だったから、とは言えないですよね。

余裕があれば、日商簿記2級の取得をおすすめします。
応募条件には特に書いていないでしょうし、日商簿記3級では履歴書には書きづらいですが、2級があるならばアピールになります。

なお実務では日商簿記3級の知識で十分です。
管理業務主任者の試験範囲でもあるので、採用時のアピールは別としても簿記の勉強は役に立ちます。

管理業務主任者資格の取得は難しいのか

応募時点で管理業務主任者資格がない場合は、入社後には取得しなければなりません。

取得できないと仕事を干されるか、というとそうでもないでしょう。
半人前扱いはされるでしょうが、戦力にはなるのですから。

合格までの勉強時間は400時間、宅地建物取引士と同程度の難易度といわれています。

難しさの方向はまた違うのでしょうが、日商簿記2級と同じくらいかと思います。
難しいのか、というと人によるとしか言いようがないのがなんとも。

独学でも合格はできますが、仕事をしながら勉強をするのはやはり大変なことです。
何年経っても合格しないフロントも中にはいます。

近年では資格が難化しているようですので、通信講座や資格学校を利用したほうが効率的かもしれません。

まとめ

マンション管理業の登録企業は約1,000社あります。

管理戸数40万戸の大企業から、別事業の片手間に小規模マンションを数棟管理しているだけの中小零細企業まで様々です。

正直な所、マンション管理業がブラックな業界ではない、とは胸を張って言えません。

離職率もそれなりに高いのは事実です。
しかし、やりようによってはむしろ緩いと感じてのんびりこなす人もいます。

ノルマのきつい営業職から方向転換をする、選択肢の一つとしていかがでしょうか。

フロントを目指すなら、こちらの記事もどうぞ。

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