ギターをはじめたい、ギターを買おう!
と思ったなら、さっさと買って練習しましょう。
楽しいですよ。
最初のギターなんて、気に入った形の物を買えばいいんです。
何買ってもどうせ大して変わりません。
なんて言われても、はいそうですかとはならないですよね。
安い買い物でもないですから。
知らないなりにも変な物はつかみたくないので、アレコレ悩むのはよくわかります。
私が選んだ道も踏まえて、最初の1本を買うときの選び方を紹介します。
正しいとは限りませんが、参考にしてみてください。
フロイドローズはやめとけ
1本目はフロイドローズ(ロック式トレモロ)ではないギターにしましょう。
フロイドローズとは何か?
簡単に言うと、弦の固定と音程を変化させるための部品です。
なぜだめか?
扱いがめんどうだからです。
ギター初心者は1年以内に9割がやめてしまう、という話をとあるギターメーカーの偉い人がしているんです。
私が推測するに、フロイドローズ搭載のギターに限って言えば、9割5分くらいがやめてしまうんではないかと。(統計とかはないです)
ギター初めての客にフロイドローズをすすめる楽器屋の店員はあまりいないのではないでしょうか。
誤解しないで欲しいのですが、フロイドローズ自体は最高です。
2本目以降にしましょう。
近くに楽器屋ないんだけど?
私が住んでいた田舎の町には、ロクな楽器屋が無かったんです。
当時はまだインターネットも普及していなくて。
ギター雑誌で情報を調べて、その雑誌に載っていた楽器通販でギターを買いました。
しかし友人は大きな町まで行って現物に触ってギターを買っていましたね。
楽器屋で試奏もせずに買うなんてとんでもない、って人もいます。
試奏はしたほうがいい、というのは間違いないでしょう。
では通販でギターをポチっと買うのが正しくないか、と言うとそうでもないと私は思います。
ギター持ってみた感じでしっくりくるか、というのはもちろん大切です。
でも最初の1本目でどれほど良し悪しわかる? という話ですよ。
ギターにはたくさん種類があるので、何を選べばよいのかわからないし、どんなギターを選ぶべきか、みたいな情報はたくさんありますよね。
で、どれも正しいようなことを言っているように見えます。
悩むのも楽しかったりしますけどね。
悩むのはほどほどにして、ズバッと買いましょう。
エレキギターとアコースティックギター
大まかに分けると、ギターにはエレキ(エレクトリック)ギターとアコースティックギターがあります。
基本的な弾き方はどちらも同じで、電気的に音量を増幅できるかどうかが違いです。
さすがにこの選択を間違うわけにはいかないですね。
ギュイーンて鳴るのがエレキで、チャラーンがアコギです。
まあエレキもチャラーンって鳴りますけど。
ロックやポップスのバンドの曲を弾きたいなら、エレキギター。
エレキギターは、アンプやPCにつないでヘッドホンで聞くこともできます。
アンプにつながない生の音は小さので、よほど壁が薄い集合住宅でなければ、生の音なら騒音苦情にはならないはずです。
弾き語りならアコースティックギターを選びましょう。
アコースティックギターは中が空洞になっていて音が響きます。
小さな会場などで歌の伴奏として弾く程度の音量が出ます。
生の音でも音量が大きいので、壁ドン必至ですね。
また、アコースティックギターの種類の一つとして、ポロロンって鳴るクラシック(ガット)ギターがあります。
クラシック専用です。
ところでアコースティックギターでもバンドはできるし、バンドを組まずにエレキギターのみ一人で弾き続ける人もいます。
アコースティックギターみたいな音をエレキギターで出すこともできます。
実際のところは何でもアリです。
音楽は自由だ。
見た目は大切
好きな色と形で選ぶとよいです。
ギターのタイプによって出る音の特性に違いはもちろんあります。
音楽ジャンルごとの音の傾向のようなものもあるのですが、最初はあまり気にしなくても良いと思います。
好きなギタリストが弾いているギターと似たような形の物を選べば、そうそう間違いはないです。
かっこいいギターだとモチベーションが違います。
練習も楽しくなるってものです。
予算
初心者は高いギターと安いギター、どちらを買うべきか? というのは難しい問題です。
そもそも何円位からが高いのかってのがあいまいなんですけれども。
お金出した方が悪いものに当たる確率が下がるという話です。
個体差はあるにしても、悪い方にブレることが少なくなります。
1本目に10万円出せるならブルジョワ、5万円なら十分、3万円でそこそこ、ですね。
私が最初に買ったのは、「Ibanez」というメーカーの安い価格帯のギターでした。
ギター本体3万円位、初心者セットと合わせた合計で4万円位であったかと思います。
自分が出せる、出してもよい範囲いっぱいの金額でした。
悪くない選択だったと思います。
なお、価格帯に限らずIbanezは良いものです。
お金をかけることができるのであれば、高いギターの方がいいのは確かですよ。
初心者のうちに良いものに触れておくべき、というのも正論だし、お金を最初にかけていれば、簡単にやめないだろうという考えもアリです。
高級であれば粗雑な作りのギターに当たることはほぼなくなります。
粗悪なものだとフレット(指板に打ち込まれた金属の棒)の加工処理が甘くて手が切れるとか、チューニング(調律)が不安定なんてこともあるようです。
身近に経験者がいれば楽器屋に一緒に行くのが良いでしょうけれど、いなければ楽器屋の店員さんに予算をしっかり伝えて相談に乗ってもらうのがいいでしょう。
店員さんに代わりに弾いてもらうこともできます。
昔はよく雑誌の広告に、得体の知れない初心者ギターセットが掲載されていたものです。
怪しい初心者ギターセットのクオリティがどんなのものであったのかは知りませんが、それなりに需要はあったのでしょう。
「怪しい」という根拠は何らかの情報をもとにしたものであったのか、安いものへの偏見であったのかは忘れてしまいましたが。
最近の安価なギターはどうかというと、安ギターであっても作りも音も悪い、とは限らないです。
低コスト化により、それなりに悪くない水準のギターが現在では流通しています。
私も安いギターを各社くまなく比べたわけではないですけど。
初心者セットで1~2万円台でも使えると思います。
最初は音の良し悪しなんてわからんし、何が自分にあっているかもわからないと思います。
私にはわからなかったですが、違いの分かる人はいいものを買えばいいです。
極論ですが、上手な人はどんなギター弾いても上手だし、その人の音が出ます。
安ギターを弾いた経験を踏まえて、欲しくなったら2本目を選べばいいんじゃないですかね。
続けていれば、どうせ次のギターが欲しくなりますよ。
安い初心者セットでも良いから買ってすぐ練習を始めるべき、と通販で安い初心者セットを最初に買った私は思うのですが、どうでしょうかね。
初心者セット
ギターの初心者セットはとても便利です。
一通りのアクセサリーが安価にそろえられるので、すぐにギターを弾き始められますよ。
便利なんだけど、安いだけに物もそれなりですね。
しばらく使っていれば買い替えたくなるような物の抱き合わせでもあります。
楽器屋ごとに色々な初心者セットが販売されています。
価格帯に幅があり、アクセサリーの数や種類にも違いがあります。
どのようなものがアクセサリーとして付属するのか、注意点とあわせて紹介していきます。
セット品を選ばず、それぞれを単品で購入する手もあるので参考にしてみてください。
ギター
ギター + アクセサリーセット という組み合わせ。
ギターまで含まれたものと、ギターは別売りのものがあります。
シールド
ギターとアンプをつなぐコードです。
昔の初心者セットはこのシールドがとてもしょぼかったです。
最近のはそれほど酷くはない印象。
エフェクターを中継する場合には2本以上が必要です。
練習スタジオで弾く場合には長さが足りない場合もあるので、買い替えや買い増しをすればよいです。
アンプ
ミニアンプでも自宅で使う分には十分な音量が出ます。
自宅でも大きな音を出せる人はあまりいないと思うので、ヘッドホン端子がついているものを選ぶとよいでしょう。
AUX(外部入力)端子がついていれば、なおよいですね。
スマートホンやCDプレーヤーの音を入力して一緒に合わせて練習することができます。
アンプのグレードはセットの価格に大きく影響します。
安価なセットでそろえたい場合は、アンプの性能も低いものだと割り切ってしまいましょう。
初心者セットのアンプは、そのうち使わなくなることがほとんどだと思います。
PCから音を出す環境を作ることもできますよ。
ヘッドホン
アンプにヘッドホン端子がついている場合にはヘッドホンがセットに含まれることもありますね。
付属していなければ別に購入しましょう。
チューナー
調弦するための機器。
電池で駆動します。
ギターのヘッドに取り付ける、クリップチューナーが手軽に使えて便利だと思います。
音叉でも別に構わないですけれど、面倒ですよね?
チューナーに頼らずチューニングすれば耳が鍛えられるメリットはありますが。
ストラップ
立って弾くときにギターを肩から吊るします。
最初はセット品でも十分です。
気に入ったデザインのものを後から選んで買えばよいかと。
ストラップの形質は弾きやすさにも影響するので、弾きにくいとか疲れやすいなどと感じた場合には見直すポイントでもあります。
スタンド
ギター保管時に立て掛けます。
セット品で十分です。
ギターのボディを乗せる部品がゴムの場合、溶けてギターに付着することがあるので布などで保護しましょう。
クロス
ギターを拭く布。
セット品で十分です。
無ければ必ず買いましょう。
ケース
ソフトケースはあまり頑丈ではないので、持ち運びには十分に注意してください。
ハードケースは重くて頑丈、セミハードケースはソフトとハードの中間ですね。
ギグバック、とも呼ばれます。
弦
予備の弦はセットに付属してもしなくても良いですが、用意はしておきましょう。
これから何度も購入します。
ピック
1~2枚がセットに付属すると思います。
消耗品なので、そのうちに自分で好きなのを選ぶようになります。
形・材質ともにさまざまな種類のものがあります。
自分に合ったピックを見つけるのも楽しみの一つだと思います。
ポリッシュ
ギターのボディの汚れを落とす薬剤です。
クロスにつけて拭きましょう。
商品によっては、成分がギターの塗料と合わないものもあるので注意が必要です。
教則本・DVD
初心者向けの教則本やDVDが選ばれて付属されているはずですが、良い教材かどうかは判断が難しいところです。
初心者向けの教則本はたくさん出版されていますので、見やすい書籍を楽器屋の書籍コーナーで探すと良いでしょう。
最近はインターネットでも初心者向けに解説しているサイトがたくさんありますね。
エフェクター
ギターの音色を変化させる機器です。
アンプでも音色を変化させることはできますが、エフェクターは足元で操作をすることができ、種類も豊富です。
ロックギターの響きによくある、歪み(ひずみ)のある音色などはエフェクターで作りだしています。
ロックっぽい音が出ないって時はだいたいこれです。
セットで付属することはあまりないかもしれません。
弾きたい曲の音色に合ったエフェクターを買い足していくことになるでしょう。