「Fコードが弾けなくてギターをやめた」よく聞く話です。
私がギターを始めた頃にもそんな話を聞いたような気がします。
でもFでやめた人が身近にいたわけでもなかったので、本当にFが弾けなくてやめる人がいるのだろうかとも思ったり。
どこから出た話かは覚えていないですが、きっと昔からあることなんでしょうね。
Fで挫折するのも、わからないでもないです。
私の場合は特にFがというわけではなく、他のコードも難しかったように思います。
練習しているうちに少しずつ弾けるようになったんですよね。
むしろBとかの方が、今でも怪しい。
でもせっかく始めたのに、それでギターをやめたらもったいないです。
そこで私もギターを始めた当時のことを思い出しつつ、Fコードを鳴らすためのいくつかのコツをお伝えしますのでぜひ試してみてください。
人差し指の側面でセーハ(バレー)する
人差し指で1弦から6弦まで押さえるセーハがうまくできない、というのがFコードをうまく弾けない大きな要因だと思います。
セーハする人差し指は親指側の側面に近い部分で押さえてみてください。
指の腹でまっすぐ押さえるよりは、力を入れやすいはずです。
また、ヒジを少し前に突き出して、手首をかえすと押さえやすくなります。
フレットの近くを押さえる
指板の真ん中で弦を押さえず、フレットの近くで弦を押さえてみてください。
軽い力で押さえられるうえ、音がキレイに鳴ります。
フレットの近くを押さえられない指もありますが、セーハをする指は特にこの押さえ方を意識するとよいでしょう。
鳴らす音数を減らす
1弦から6弦まで押さえて弾くからFコードは難しいのです。
そもそもコード(和音)とは何か?
複数の音程が同時に鳴ればコードです。
FコードはF(ファ)の音を基礎としたコード、ということ。
F(ファ)・A(ラ)・C(ド)でFコードは構成されています。
この3つの音が鳴ればFコードなのです!
Fコードを押さえたとき、1弦から6弦までどの音が鳴るのか確認してみましょう。
Fは6・4・1弦、Aは3弦、Cは5・2弦ですね。
3・2・1弦だけを鳴らしても、また5・4・3弦だけを鳴らしても構成される音はFコードと同じです。
ならば、いっそのこと鳴らす音数を減らしてしまいましょう!
いくつか音が鳴っていなくても、今は気にしなくても大丈夫。
6弦のFは鳴って欲しいですがそれもひとまず大丈夫。
でも低音から高音まで響かせてこそのコード、であることは覚えておいて弾けるようになりましょう。
弾けないならひとまず弾かない
いろいろ試しても、やっぱりFコードが弾けなかったらどうするか?
弾かない! これ。
ギターをやめるって意味ではなく。
ひとまずFコードは弾かない、です。
指を動かすことにまだ慣れていないんですよ。
Fコードが弾けなくても、他にできることはたくさんあります。
Fコードがキレイに鳴らなくても、たいした問題ではないのです。
まとめ
義務でギターを弾くわけではないのですから、軽い気持ちでやってみましょう。
色々な練習をして、ときどきFコードも押さえてみてください。
そのうち押さえられるようになりますよ!
ただ残念なことに、Fで挫折しなくても、この先にも挫折ポイントはたくさんあります。できることからやっていれば、なんとかなるものです。