【突発性難聴・体験談】耳鳴りと難聴の症状がでたらすぐに病院へ行きましょう

ライフハック

私は28歳のときに突発性難聴を発症しました。

突発性難聴の発症率は、約3,000人に1人ほどらしいですね。

最近では芸能人で患う方の情報も報道されてきているとは言え、周りを見渡してもあまり馴染みのある病気ではないのかもしれません。

突発性難聴は原因がいまだ解明されていないものの、早期に治療すれば回復する可能性が高い病気です。

発症してしまっても、程度によっては我慢をすればひとまずは日常生活を送ることができてしまうので、治療が後手に回ってしまうようです。

この病気に限っての話ではありませんが、病気への理解が足りないことも問題の一つなのでしょう。

もしもあなた自身や、あなたの回りの人に突発性難聴と疑わしき症状が見受けられることがあれば、即刻受診をして欲しいと思います。

10年以上前のことで思い出しながらではありますが、私の体験談が少しでも助けになれば幸いです。

あいまいな記述で正確ではない情報もあるかもしれないのは申し訳ありません。
惑わされずに正しい判断をお願いします。

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発症

ある朝、目覚めた時からの違和感。
左耳からの耳鳴り。

頭が少しぼんやりするが、耳鳴り自体はそれほど珍しいことではないし、風邪でもひいたかなと。

気だるさに加えて、頭の中がグルグルと回るようなめまいを感じ始めながら、電車に揺られて出勤。

会社に着いて仕事を始めるまで、左耳がほとんど聞こえないことに気づかなかった。
耳鳴りがしているのだから、聞こえないのも当然と言えば当然なのであるのだが。

右耳は異常なく聞こえるので会話はできるのだが、電話が非常に不便なのである。
左で取っている受話器を右に持ち替えて対応するも、耳鳴りでどうにも会話に集中できない。

何か耳鳴りとめまいがするんですよね、みたいな会話を同僚としつつ仕事。

面倒だけど耳鼻科にでも行ってみるか、などと考える。
調べてみると、家の近所に耳鼻咽喉科のクリニックがあった。
退勤後の時刻でも受け付けているようなので、仕事が終わってから行くことにした。

クリニックへ行き、症状を医師に伝える。
検査後、医師は大学病院への紹介状をくれた。

町医者がどんな対応をするのが一般的なのか、私はよく知らないけれど。
紹介状とは何やら大ごとになってきた予感。

大学病院行けって町医者に言われましてね、みたいな会話を同僚としつつ翌日も仕事。

それなりにいつも通り仕事をしているものだから、大ごとではないように回りからも見えるのだろう。

耳鳴りにも慣れてきた気がする。
大学病院には週末に行くことにした。

早く行け、今すぐ行け。
と、このときの自分に言ってやりたい。

診断

見舞いで大きな病院に行ったことはあっても、私自身は大病を患ったことがなかった。

ようやく神妙な気持ちになりつつも、まだどこか他人事だったように思う。

大学病院に行き、紹介状を持参している旨を伝える。
医師の診断は早かった。

突発性難聴ですね。
今日から入院です。準備してきてください。

え? 入院? 今日から?

聞き慣れない病名はよくわからないが、入院についてはとりあえず反応してオウム返し。

大学病院行けとまで言われて、お薬出しておきますねー、で終わると思っていたあたり頭がおめでたい。

入院は1~2週間ほどになるだろう、と医師は言った。

通院で治療する場合もあるそうだが、症状の程度などにもよるのだろう。
私の場合は、通院治療にするかどうか尋ねられなかった。

症状がよほど酷かったのか、入院を勧める医療方針であるのか説明されたかどうか忘れてしまったが、入院して良かったとは後になって思える。

入院と聞いて最初に考えたのが、仕事どうすんだよ、だった。

大して真面目に仕事してないんだけどね。

家に帰って入院準備をした。
着替えと文庫本数冊を持って再び病院へ。

入院生活が始まった。

治療

ストレスや過労のほか、大音量で音楽を長時間聴くことが突発性難聴の誘因となる場合が多いと言われている。
しかし発症する明確な原因はいまだ解明されていないそうだ。

私の場合も診断を受けて、何が原因かについて断定はされなかった。
ストレスなんて多くの人が抱えていることだし、ストレスが原因の病気なんてたくさんあるだろう。

ところで、メニエール病という突発性難聴と似た症状の病気もある。
私は医師や看護師との会話の中で知った病気である。
内耳でリンパが腫れ、発作が繰り返されるというのが、診断基準として突発性難聴とは区別されている。これは後から調べた情報だ。

突発性難聴の治療方法は、薬を投与して安静にすることだけ。
聴力検査を行いつつ、点滴と内服によりステロイド剤を投与する。

病室は4人部屋だった。
重篤な患者がいる病棟や病室に感じられるような空気は無かった。
あのにおいは苦手だ。

病院全体で見ても、私は入院患者の中でも元気な部類なのだろう。
痛みがない。動けるし食欲もある。

世の中にはもっと重い病の人がいて、それに比べればどうということはない。
でも比べることに何の意味もない、とも思う。

本を読んでは寝るだけの生活。

気だるさはあった。
薬の副作用がどこまであったのかはよくわからない。
眠くならないこともあるし、その反動か非常に眠くなったりもした。

聴力検査が定期的に行われた。

1,000Hzの低い音と4,000Hz高い音が聞こえたらボタンを押す、というのが普段の健康診断のときの聴力検査。
あれの豪華版。
狭い検査室に入ってヘッドホンをつけ、様々な周波数帯域の聴力を検査。

入院初期の検査では、どの帯域も聞こえなくて絶望を感じた。

数日経つと聴力もいくぶん回復したため、外出許可が出た。
人ごみには行かないように、とのこと。
本を調達するために自宅へ帰ることにする。

そこで久しぶりに音楽を聴いてみたくなった。
治療には耳を休ませる必要があるため、音量は絞ることにする。

音が気持ち悪い。
この時の感覚は少しわかりにくい話だと思うので、なんとなくで読み流してほしい。

別のフレーズを弾く2本のギターが、それぞれ左右のスピーカーから聴こえてくるのだが、不快なハモりになっている。

音程がずれているわけではないのに、なぜか調和していないような気持ち悪さだった。
現象としては、聴力が戻っていない周波数帯域がカットされて聴こえているだけのはず。
左右のスピーカーから流れる別々の音を、聴こえる周波数帯域が違う左右の耳で聴いている状態。

理由を説明できるだけの専門的な知識を私は持ち得ていないのが残念。
不思議な感覚に驚きを感じるも、改めて病気への不安を抱えて病院に戻ることにした。

入院から1週間ほどで、めまいと耳鳴りはほぼなくなった。
聴力検査の結果では低周波域の聴力はほぼ戻っているが、高周波域の戻りが悪いと言う。

退院

10日間で退院した。

高周波域の聴力は完全には戻らなかった。
その時の実感としてはよくわからなかった。

歳をとると高周波域が聞こえにくくなる、という話はある。モスキート音とか。

耳鳴りもめまいもしないし、聴力が戻らないのは検査レベルのことなら問題ないな、なんて思っていた。

実際、生活には問題ない。

日常を取り戻してから気づいた。

ヘッドホンを使って左耳だけで音楽を聴くと、左からのハイハットが聴こえない。
(ハイハットとは、ドラムセットの中でシンバルを向き合わせて重ねた形の楽器。リズムを刻む。)

ハイハットの周波数帯域は広いが、主に聴こえる帯域の聴力が戻っていないからだ。
両耳で聴いている時は、左から聴こえていないことに気づかないけれど。

限定的な状況の話なんだろうけど、音楽をやるには不便かな。

おわりに

幸いなことに私の場合は、突発性難聴はほぼ完治しました。

しかし、すぐに入院していれば完治していたかもしれないのに、という後悔もあります。

多くの病気がそうであるように、突発性難聴も治療開始が早いほど完治する確率は高いそうです。

病気がどのようなものかを知らないために、手遅れになるのは残念なことです。

耳鳴りとめまいがするようでしたら、すぐに病院に行ってください。

耳は大切に。

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